夕間アスカの日記

夕間アスカ(ゆうま あすか)の個人的な日記です。社会派ブロガーとかそんな大それたものではないです。

徴兵制度って実はすごく平等な制度

アスカが前々からすごく疑問に思っていることがあります。

それが日本の左派と言われている人たちが徴兵制度に反対しているという事実です。

もちろん、日本には現在軍がないので徴兵制度というものは存在し得ません。そして、現在の憲法においては徴兵制度は違憲となるとされています。それは憲法第18条に「奴隷的拘束・苦役からの自由」というものが定められているからです。

それはさておいて、日本の左派と呼ばれる人たちが、昨年に安倍政権が集団的自衛権についての憲法解釈を閣議決定した際に「これは将来的には徴兵制度にもつながる!」と声高に叫んでいたのが不思議でなりませんでした。

だって、日本の左派って言われる人たちは、平等な社会を目指すんでしょ? だったら徴兵制度はむしろ平等な社会の実現に寄与すると思うんです。賛成すべきでしょ。

よく、格差を作れば軍に人が集まるという議論があります。この議論の本質は、金持ちは軍に行かなくていい、貧乏人だけが軍に行かなくちゃいけない社会に対する批判です。言い換えれば、金持ちも軍に行く社会を作れば平等になるということでもあります。

金持ちも軍に行く社会を実現する方法は、徴兵制度以外にないと思います。もちろん、裏でお金を渡して徴兵を免れる人たちが出てこないように透明性を持たせるという前提があってのことです。


徴兵制度廃止に反対したフランスの左派

machine gun at the city hall
machine gun at the city hall / austinevan

フランスは2001年に徴兵制度が廃止されました。

徴兵制度の廃止は、右派のシラク大統領が打ち出した政策で、議会でも右派の賛成多数で可決されました。この時フランスの左派は徴兵制度の廃止に反対しました。つまり、フランスの左派は徴兵制度の継続を訴えたのです。

それはなぜか。答えはすでに述べたように、不公平な社会(金持ちが軍に行かなくていい社会)になる危惧があったからです。


日本の左派ってなんかおかしい

アスカは日本の左派ってなんかおかしいと思うのです。

もちろん徴兵制度に反対するなとか言うつもりはありません。アスカも反対です。それに、現代の戦争って頭数を揃えればいいってものではなくなってきているので、徴兵制度はかなり無意味で非効率的なものです。実際フランスが徴兵制度を廃止したのもこれが理由です。

それにしても、日本の左派は口だけなんだなと思います。憲法9条があれば日本に攻めくる国なんてないとかいう外交オンチは置いておいても、「アベノミクスで格差が生まれれば自衛隊が最後の就職口になってしまう。これでは貧乏人だけ危険な仕事に就くことになる。いっそのこと、自衛隊でもいわゆる徴兵制度(軍じゃないから正確には名前違うんだろうけど)を導入すべきだ!」 とか主張する人たちがいてもいい気がするんだけどね。

本当に平等な社会を目指しているのかなと思います。本気じゃないんだろうね。

じゃ、今日はこの辺で。